谷戸山石丁場内では大型築城石を切出し、

曳き出した修羅道(石曳道)に対して交直する谷筋より、大量の石材を切り出した痕跡が残されています。

一つの谷筋に分銅紋が集中し、「分銅紋の谷」と呼ばれている谷筋があります。

「分銅紋の谷」末端に近い位置に興味深い残石があります。

矢穴、矢穴を開けるケガキ、矢穴を揃えるためのケガキ線、刻印が同じ面に刻まれています。

築城石を切り出すための要素が四つ揃った珍しい残石です。


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