あまりにも奇妙な矢穴跡を持つ矢穴石。
どの様に割ろうとしたのか全く理解出来ません。

この石を含む一帯は斜面がテラス状に整地され、
不思議な割石が点在していることが判りました。

このテラス状の石丁場から谷戸山の峰に向かって階段状に石丁場跡が連続しています。
海方向にも割石が点在していますが、大規模な石丁場跡はなく、
このテラス状の石丁場を起点に修羅道(石曳き道)があったのではないでしょうか。
この丁場跡が石工達の待機場所ではないかと思われ、
それに伴って矢穴の練習、刻印の刻み方、大きさの統一を行っていたのではないと思われるのです。
この奇妙な矢穴石は矢穴を開けるための練習に使用した・・、と見ると何となく頷けます。


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