東伊豆町稲取志津摩海岸を河津方向に南進すると、
赤色の巨大な岩体が転がる異様な景色を見ることが出来ます。
手前の平たい赤色巨石は海蝕が進み表面が滑らかになっていますが、
隣の岩体は大波の影響を受けて、手前斜面から転がったようです。

写真では判りにくいのですが、
高さは約4mある巨岩です。

築城石に利用される玄武岩質の巨石で埋め尽くされている海岸に突然現れる赤色巨石の正体は一体何なのでしょう?
表面は非常に粗く、礫の塊のようです。
右の赤色巨石は海蝕で滑らかに見えますが、表面は粗い紙やすりより更に粗い手触りです。
そのため、この赤色巨石の上に乗っても滑り落ちることはありません。

東伊豆町稲取地区は、天城火山の影響で大規模な泥流の上に地形が形成されています。
志津摩海岸は海岸手前に小規模な山体があるため、
泥流の影響は受けにくいと思われますが、噴火した天城山の赤色泥流が一部、志津摩海岸まで流れ込み凝固して岩体を形作ったのでしょうか?



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